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【√を簡単にするには?】素因数分解を使ってルートを外に出そう

目次

導入

これまでに、

√8 = 2√2、√18 = 3√2

のように、√の中を「簡単にする」操作を学びました。

今回はその応用として、素因数分解を使って√を外に出す方法を紹介します。
大きな数でも分解すれば簡単になるので、テストや入試でも非常に役立つテクニックです。


結論

・√の中の数を素因数分解する
・同じ数が2つそろったら、それを1つ外に出せる(2乗になるから)

例:

√72 = √(2×2×2×3×3) = 2×3×√2 = 6√2
√50 = √(2×5×5) = 5√2

→ ペア(2乗)になったものだけ外に出せる!


しくみの説明:2乗のペアを見つける

√72 → 素因数分解すると 2×2×2×3×3
→ 2のペアが1組、3のペアが1組 → 外に 2×3 = 6 が出せる
→ 残った2は中に残る → 6√2

このように「2個セットの数字=2乗」を見つけて外に出すのがコツです。


よくある間違いと注意点

  • 素因数分解を途中でミスする: 正確に丁寧に分けることが大事
  • 2乗になっていないのに外に出す: 1個だけでは外に出せない
  • 最後にルートの中を簡単にし忘れる: 残った数に注意

練習問題

問題1:次の数を素因数分解して√を簡単にせよ

√18 = √(2×3×3) = 3√2
√72 = √(2×2×2×3×3) = 6√2
√98 = √(2×7×7) = 7√2

問題2:√の外に出せる部分を明確に示せ

√200 = √(2×2×2×5×5) → 2×5 = 10 が外に → 10√2
√108 = √(2×2×3×3×3) → 2×3 = 6 が外に → 6√3

問題3:間違いを正せ

(誤)√72 = 12√2
(正)√72 = 6√2(外に出せるのは 2×3 = 6)

まとめ

  • √の中を素因数分解すると、外に出せる数が見つかる
  • 2乗のペア(同じ数2つ)が見つかったら外へ出す
  • 大きな数ほど素因数分解で整理すると計算しやすい
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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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