導入
「−(−3)ってどう考えればいいの?」「かっこが増えるとわからない!」という疑問は、中1生が最初に必ずぶつかるポイントではないでしょうか。
実際、正負の数では“かっこ”と“符号”が一気に増えるため、生徒が混乱しやすい単元です。
この記事では、かっこを 「−1倍の省略」 として捉えることで、符号のルールをスッキリ理解する方法をわかりやすく解説します。
ではさっそく見ていきましょう。
この記事は中学数学「正負の数」シリーズの一部です。
👇流れを体系的に整理したまとめ記事はこちら

ポイント①:かっこは「−1倍」という掛け算の省略
「−(−3)」という表記は、“かっこの中を先に計算する” と誤解されがちですが、本質は違います。
✔ 正しい読み方
−(−3) = −1×(−3)
数学では
- 1 を書かない
- × を書かない
という省略が基本です。
だから
- −(a)=−1×a
- 2(a+3)=2×(a+3)
のように、かっこは「掛け算の姿をした記号」だと考えると混乱が消えます。
例題①:−(−4) を計算しなさい
【解説】
ステップ1:かっこを −1倍として書き直す
→ −(−4)=−1×(−4)
ステップ2:符号を先に決める(−×−=+)
ステップ3:絶対値を掛け算する
→ 1×4=4
【答え】+4
🧩 黒板まとめ①
- かっこは「−1倍」の省略
- 見えない × と 1 を補って読む
- この理解が正負の根本になる
ポイント②:符号のルールは“掛け算で統一”すると簡単
足し算・引き算よりも、掛け算の符号ルール の方が圧倒的に覚えやすく、後の単元ともつながります。
✔ 掛け算の符号ルール
| 組み合わせ | 結果 | 例 |
|---|---|---|
| +×+ | + | 2×3=6 |
| +×− | − | 2×(−3)=−6 |
| −×+ | − | (−2)×3=−6 |
| −×− | + | (−2)×(−3)=6 |
「符号 → 数字」の順で考えるのがコツです。
例題②:(−2)×(−3) を計算しなさい
【解説】
ステップ1:符号だけ先に決める
→ −×−=+
ステップ2:絶対値を計算する
→ 2×3=6
【答え】6
🧩 黒板まとめ②
- まず符号だけを見る
- −×−=+ を最優先で定着させる
- 正負の混乱はここを押さえればほぼ解決
ポイント③:数学は“省略”が基本
中学数学では、見えない記号がどんどん増えます。
- 1 が省略される
- × が省略される
- −1倍も省略される
例:
- −a=−1×a
- 2(a+3)=2×(a+3)
この“省略に慣れる力”が文字式・方程式の理解を一気に楽にします。
例題③:−a はどんな掛け算を省略した式ですか?
【解説】
−a は「a を −1倍した数」。
書き直すと:
−a=−1×a
【答え】−1×a
🧩 黒板まとめ③
- −a=−1×a
- ×・1・−1倍の省略が数学の基本
- 正負 → 文字式 → 方程式へとつながる重要な感覚
確認問題
問1
−(−6) を計算しなさい。
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【解説】
−1×(−6)
符号:−×−=+
絶対値:1×6=6
【答え】+6
問2
(−3)×(−4) を計算しなさい。
クリックで答えを表示
【解説】
符号:−×−=+
3×4=12
【答え】12
問3
−b を掛け算の形で表しなさい。
クリックで答えを表示
【解説】
−b=−1×b
【答え】−1×b
まとめ
- かっこは「−1倍」を省略した書き方
- 符号は掛け算で処理するのが最もシンプル
- 見えない × や 1 を補って読むことが、後の単元すべてで役立つ
指導のコツまとめ
- 「かっこ=−1倍」とはっきり伝える
- 計算順序は常に「符号 → 数字」に統一
- 省略された記号を補わせる練習を取り入れる
- 正負が理解できると、文字式・方程式の土台が強固になる
この記事は中学数学「正負の数」シリーズの一部です。
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