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【中3数学】y=ax²の変域とは?xの範囲によってyの増え方・減り方が変わる理由


目次

導入

y=ax²の変域って今までと求め方が違って難しく感じませんか?

今ままでと何が違うかを考えると理解しやすくなります。

一次関数(直線)のときは、
xが増えるにつれてずっと上がるずっと下がるかのどちらかでした。

だから、xの最大・最小がそのままyの最大・最小になっていました。

でも、y=ax² のグラフは「放物線」。
曲がるので、xの範囲(変域)によって
yの増え方・減り方が変わってきます。


ポイント①:直線と放物線の違い

関数の種類グラフの形特徴
一次関数直線上がりっぱなし or 下がりっぱなし
y=ax²放物線上がる→下がる、または下がる→上がる

放物線では、途中で「上がる/下がる」が切り替わる場所があります。
それがちょうど x=0(軸) の位置です。


ポイント②:xの範囲によってyの動きが変わる

たとえば y=x² の場合、

xy
−39
−24
−11
00
11
24
39

xが0をはさんで左右対称になっていますね。


ポイント③:xの最大・最小がそのままyの最大・最小とは限らない

  • 一次関数では → 直線なので常にそうだった
  • y=ax²では → 放物線の形により、区間の取り方で変わる

たとえば y=x² で

  • ① xが0〜3 のとき → xが大きくなるほど yも大きくなる(増加)
  • ② xが−3〜0 のとき → xが大きくなるほど yは小さくなる(減少)
  • ③ xが−3〜3 のとき → 0をはさんで減少→増加に変わる

ポイント④:0をはさむときの考え方

放物線は x=0を軸に左右対称 なので、
「0から離れるほどyが大きくなる(小さくなる)」ことがポイントです。

だから、

xが−3〜3 のように0をまたぐときは、
xの絶対値が大きい方を代入してyの最大を求める。

そして、

x=0のときのyが最小になる。


例題

y=2x² において、xの変域が −3≦x≦2 のとき、yの範囲を求めよ。

【解き方】
最大値を求めるには、xの絶対値が大きい方(−3)を使う:
y=2×(−3)²=18

最小値は、x=0のとき(0をまたぐため)
y=2×0²=0

✅ 答え:0≦y≦18


まとめ

  • 放物線になると、xの範囲によって「増加」と「減少」が入れ替わる。
  • xが0をまたぐときは、絶対値の大きいxでyが最大、x=0で最小。
  • グラフが左右対称であることを意識すると、変域の考え方が整理できる。
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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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