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【面積の文章題②】展開図と体積から二次方程式を立てる問題に挑戦!

目次

導入

図形の展開図を使った文章題では、「体積」や「面積」が文字を使って表されることがあります。
特に直方体の展開図をもとにして、辺の長さを文字で表すと、体積が二次式になることがあります。

この記事では、展開図から体積を文字式にして、二次方程式を作る方法を説明します。


例題:展開図と体積

ある長方形の紙があり、図のように切れ目を入れて折り曲げることで直方体の箱を作る。
このとき、できあがる箱の体積が最大になるようにしたい。

直方体の展開図

縦30cm、横20cmの長方形の紙から、四隅を正方形に切り取り、切り取る1辺の長さをx cmとする。

→ 高さ:x cm
→ 底面の縦:30 − 2x
→ 底面の横:20 − 2x

よって体積は:

V = x(30 − 2x)(20 − 2x)

この式を展開・整理すれば、二次方程式として扱える!


ポイント

  • 展開図から「高さ」「底面の縦」「底面の横」を文字で表す
  • 体積の公式:高さ × 底面の縦 × 底面の横
  • 文字式のまま式を展開し、整理することで二次方程式になる

練習問題

問題1:

縦24cm、横16cmの長方形の紙から、四隅を正方形に切り取って箱を作る。
切り取る正方形の1辺をx cmとしたとき、できあがる箱の体積が400 cm³になるようなxの値を求めよ。

問題2:

縦20cm、横18cmの紙を使い、同様に切って箱を作るとき、体積が最大になるxの値を求めよ。


まとめ

  • 展開図の問題では「切り取った部分の大きさ=x」で式を立てる
  • 体積の式は高さ×縦×横 → すべて文字式で表すと二次式に
  • 整理してから方程式を立て、条件に合うxを求めよう
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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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