目次
導入
文章題の中でもよく出るのが、「2つの数の和と積」や「差と積」などの問題です。
これらは、うまく文字を使って1つの式にすることで、二次方程式で解ける形になります。
今回は、典型的な数の関係の問題を例にして、式の立て方と解き方を説明します。
例題1:和と積
「2つの数の和が9で、積が20になるときの数を求めよ」
→ 1つを x とすると、もう1つは 9 − x
x(9 − x) = 20
展開:
x² − 9x + 20 = 0
→ (x − 4)(x − 5) = 0
→ x = 4, 5
→ 答えは 4 と 5
例題2:差と積
「2つの数の差が3で、積が40になるときの数を求めよ」
→ 小さい方を x とすると、大きい方は x + 3
x(x + 3) = 40
展開:
x² + 3x = 40
→ x² + 3x − 40 = 0
→ (x + 8)(x − 5) = 0
→ x = −8, 5
→ 2つの組み合わせは (−8, −5) または (5, 8)
コツと注意点
- 2つの数が出てきたら、1つを x と置き、もう1つを関係で表す
- 和→「もう1つは 〇 − x」
- 差→「もう1つは x ± ○」
- 積の式を作って展開→整理→二次方程式に!
練習問題
問題1:和と積
2つの数の和が11、積が30のときの2つの数を求めよ
問題2:差と積
2つの数の差が2、積が48のときの2つの数を求めよ
まとめ
- 文章の「関係」から2つの数を1つの文字で表そう
- 積を使った式を立てて、二次方程式に整理
- 展開と整理がカギ!あとは計算あるのみ
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