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【文章題の式はこう作る】“等しいもの”を見つけて=で結べ!

目次

導入

二次方程式の文章題では、まず「式を立てる」ことが最大のハードルです。

でも実はコツがあります。
それは、「等しいもの」を見つけて=で結ぶという考え方です。

この記事では、文章のどこを読んで、どう式にするのか、その基本の型を丁寧に説明します。


文章題で大切なこと

文章題では、“〜は〜”という表現が出てきます。
これは「左辺=右辺」の合図です!

たとえば:
「Aの面積はBの面積の2倍です」 → A = 2B

「代金の合計は1500円です」 → 合計 = 1500

このように、「等しいもの」を見つけて=でつなぐのが基本です。


例題1:数の和と積の関係

「2つの数の和が10で、積が21になるときの数を求めよ」

→ 2つの数を a, b とすると:

a + b = 10(和)
a * b = 21(積)

1つを x とすれば、もう1つは 10 − x:

x(10 − x) = 21

展開して:

x² − 10x + 21 = 0

→ 二次方程式ができた!


例題2:入場料と人数の問題

「子ども1人300円、大人1人500円。全部で20人いて、合計料金は7800円。子どもは何人?」

→ 子どもの人数を x とすると、大人は 20 − x 人

代金の合計は:

300x + 500(20 − x) = 7800

整理して:

300x + 10000 − 500x = 7800
→ −200x = −2200
→ x = 11

→ 子どもは11人!


ポイントまとめ

  • 「〜は〜」は「=」の合図!
  • 「式を立てる=等しいものを見つける」
  • 等しい数量の構造を見抜く練習が大切

練習問題

問題1:数の関係から式を立てよう

2つの数の和が12、積が32  
→ 1つを x として式を作ろう

問題2:料金の合計で式を立てよう

大人1人600円、子ども1人400円。全部で30人、合計は14800円。
→ 子どもを x として式を立てよう

まとめ

  • 文章題ではまず「=で結ぶ」発想が重要
  • 「〜は〜」に注目して等しい数量を見つけよう
  • あとはそれを式にすればOK!
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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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