MENU

【ルートの計算が楽になるコツ】掛け算・割り算の前に素因数分解しておこう!

目次

導入

ルートの計算で、

√2 × √18 や √75 ÷ √3

のような問題をそのまま計算しようとすると、見た目もややこしくなりがちです。

でも、最初にそれぞれを素因数分解しておくと、驚くほどシンプルになります。
今回は「√どうしの掛け算・割り算の前に整理する」コツを紹介します。


結論

・ルートの中を先に素因数分解すると、外に出せる数が見つかる
・計算の前に簡単な形にしておくと、まとめやすく・ミスが減る

例:

√2 × √18 = √(2×18) = √36 = 6
→ でも √18 を 3√2 にしてから計算すれば:
√2 × 3√2 = 3×√4 = 3×2 = 6

なぜ先に素因数分解すると楽になるのか?

理由は2つ:

  • 外に出せる数が見えてくる: 2乗のペアを見つけやすい
  • 共通の√が出てくる: 同類項にして整理しやすくなる

例えば:

√75 × √12
→ 75 = 3×5×5、12 = 2×2×3
→ √(3×5×5) × √(2×2×3) = √(2×2×3×3×5×5) = √900 = 30

または:

√75 = 5√3、√12 = 2√3
→ 5√3 × 2√3 = 10×√9 = 10×3 = 30

→ どちらでもOKだけど、先に分解して簡単にしておくと計算がスムーズ!


よくある間違いと注意点

  • いきなりかけ算して中を大きくしてしまう: √の中が大きすぎると整理が難しい
  • ルートを簡単にできることに気づかない: 最初の簡単化がカギ
  • 外と中をごちゃまぜにしてしまう: 2√3 × √2 は 2√6 と整理するのが基本

練習問題

問題1:先に素因数分解してから掛け算せよ

√8 × √2 = (2√2) × √2 = 2×√4 = 2×2 = 4
√50 × √2 = (5√2) × √2 = 5×√4 = 5×2 = 10

問題2:先に素因数分解してから割り算せよ

√18 ÷ √2 = (3√2) ÷ √2 = 3
√72 ÷ √8 = (6√2) ÷ (2√2) = 3

問題3:整理せずに掛け算してから、あとで簡単にしてみよう

√12 × √27 = √324 = 18
→ でも先に簡単にすると
√12 = 2√3、√27 = 3√3 → 2√3 × 3√3 = 6√9 = 6×3 = 18

まとめ

  • 掛け算・割り算の前に素因数分解しておくと、整理しやすくなる
  • √を簡単な形にしておくことで、共通項を見つけやすい
  • テストでは「先に整理→あとで計算」がミス防止の基本
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

コメント

コメントする

目次