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【√a × √b=√ab はなぜ成り立つ?】平方根のかけ算・わり算を納得しよう

目次

導入

√のついた数どうしの計算で、よく使う公式があります。

√a × √b = √(ab)

これは便利な公式ですが、なぜ成り立つのかを理解せずに使うと応用がききません。
この記事では、「2乗に戻す」「意味で理解する」ことを重視して、平方根の乗法と除法を解説します。


結論

√a × √b = √(ab) は、**「2乗すると a と b になる数どうしの積」**だから成り立ちます。

たとえば:

√2 × √3 = √6  (なぜなら √2×√3 の2乗は (√2)²×(√3)² = 2×3 = 6)

→ 「それを2乗すれば ab になる」=「√(ab)の定義と同じ」


乗法のしくみを理解する

√a は「2乗して a になる数」。
√b は「2乗して b になる数」。

この2つをかけると:

(√a × √b)² = (√a)² × (√b)² = a × b

→ つまり「2乗して ab になる」=「√(ab)」というわけです。

計算のルールではなく、“意味”として成立していることが重要です。


除法も同じしくみ

√a ÷ √b = √(a ÷ b)

これも:

(√a ÷ √b)² = (√a)² ÷ (√b)² = a ÷ b

→ 2乗して a÷b になるので、「√(a÷b)」という意味と一致します。


よくある間違いと注意点

  • √a+√b = √(a+b) と思ってしまう: 足し算ではこのルールは使えない
  • √の中を足してから開こうとする: ルートは「かけ算と割り算」でしか分けられない
  • ルールだけ覚えて意味を考えない: 2乗に戻せば自然に理解できる

練習問題

問題1:次の計算をせよ

√2 × √8 = √16 = 4  
√3 × √12 = √36 = 6

問題2:次の計算をせよ(分数)

√8 ÷ √2 = √4 = 2  
√18 ÷ √2 = √9 = 3

問題3:式が成り立つ理由を「2乗」で説明せよ

例:√5 × √7 の2乗 = 5 × 7 = 35 → √35 の定義と一致

まとめ

  • √a × √b = √(ab) は、2乗の性質から導ける
  • 除法も同様に √a ÷ √b = √(a÷b)
  • 意味で理解すると、丸暗記せずに自在に使える
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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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