導入
中2の確率では、サイコロやコインを2回以上使う場合が登場します。
1回だけなら数えるのは簡単ですが、2回・3回となると結果が増えて、頭の中だけでは整理しきれなくなります。
そこで便利なのが 樹形図 と 表 です。
この記事では「数え落としや重複を防ぐための整理方法」として、樹形図と表の使い方を解説します。
この記事は中学数学「データの活用」シリーズの一部です。
👉 中1〜中3の流れを体系的に整理したまとめ記事はこちら
中学数学「データの活用」まとめ|中1〜中3を体系的に整理
ポイント
目次
樹形図とは?
- 1回目の結果を枝分かれさせ、さらにその先に2回目・3回目をつなげて書いていく図。
- すべての事象をもれなく数えることができる。
例:コインを2回投げる場合
1回目(表 or 裏) → そこから2回目(表 or 裏)
結果:
- 表→表
- 表→裏
- 裏→表
- 裏→裏
👉 全事象=4通り、きちんと書けば数え落としがない。
表で整理する方法
サイコロやカードのように結果が多い場合は、表に整理すると見やすい。
例:サイコロを2回投げる場合
行に1回目、列に2回目を置くと、6×6=36通りの結果がマス目に並ぶ。
- 全事象=36通り
- 例えば「和が7になる確率」=有利な事象 { (1,6), (2,5), (3,4), (4,3), (5,2), (6,1) }=6通り
確率=6 ÷ 36 = 1/6
樹形図と表の使い分け
- 結果が少ない場合(2~3通り) → 樹形図が便利
- 結果が多い場合(5通り以上) → 表で整理する方が見やすい
👉 状況に応じて使い分けることがポイント。
注意点
- 樹形図を途中で省略すると数え落としやすい
- 表では「同じ事象を2回書いていないか」を確認する
- 「順序を区別するか/しないか」を問題文で必ず確認する
まとめ
- 樹形図=枝分かれで数え上げる方法
- 表=行と列を使って整理する方法
- サイコロ2回投げやコイン2回投げで練習すると身につく
- 使い分けができれば、複雑な確率問題も整理して解ける
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