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【解の公式は最後の手段】右辺にあるものを左辺に移行してから判断しよう

目次

導入

二次方程式を解くとき、なんでもかんでも解の公式に頼っていませんか?
たしかに万能ですが、毎回使う必要はありません。

まずは右辺を0にするのが基本。そして因数分解できるかどうかを見て、それでもダメなら最後の手段として解の公式を使いましょう。

この記事では、解く順番と判断の基準を具体的に解説します。


基本の流れ

① 右辺が0になるように移項
② 左辺が因数分解できるか確認
③ できなければ平方完成や解の公式で解く


例題1:x² + 5 = 2x

まずは移項して右辺を0に:

x² - 2x + 5 = 0

因数分解できないので、解の公式で:

x = {2 ± √(4 - 20)} / 2 = 1 ± √(-4)

→ 実数解なし


例題2:x² = -4x + 5

移項して整理:

x² + 4x - 5 = 0

因数分解できる!

(x + 5)(x - 1) = 0 → x = -5, 1

→ このように、まずは整理してから判断するのがポイント


判断のコツ

  • 「x² の係数が1」で「整数解っぽい」なら因数分解を試す
  • 因数分解できない or 難しそう → 平方完成 or 解の公式
  • 平方完成は途中式が複雑 → テストでは解の公式の方が早いことも

練習問題

問題1:次の方程式を移項してから因数分解で解け

x² = 3x + 10
x² + 1 = -4x

問題2:因数分解ができなければ解の公式で解け

2x² + 5x + 3 = 0
x² + x + 1 = 0

まとめ

  • 右辺を0にするのが最優先
  • まず因数分解できるか見てみる
  • できなければ解の公式は頼れる武器!
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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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