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累乗はどこまでにかかる?|「直前だけに適用される」ルールを知らないと危険!


目次

【導入】

中学で指数(累乗)を習い始めると、
「−2²」や「(−2)²」のような式に対して、答えを間違える人が急増します

なぜか?

それは、**「累乗の記号(²や³)はどこまでにかかるのか」**をきちんと理解していないからです。

この記事では、指数がかかる“範囲”のルールを明確にし、よくある計算ミスをゼロにします。


【結論】累乗は「直前の1つのもの」にしかかからない!

指数のルールで一番大事なのはこれ:

累乗記号(²や³)は、直前の1つのものにだけかかる!


✅ たとえば…

−2²

これは、どう計算しますか?


💥 間違えやすい答え:「(−2)²=4」

でもそれは違います。−2²=−(2²)=−4

理由は簡単。累乗²がかかるのは「2」だけで、マイナスは後でつけるからです。


【では、(−2)²ならどうなる?】

こちらは、かっこがあることで話が変わります。(−2)²=(−2)×(−2)=4

このように、**直前にかっこがあると「全体に累乗がかかる」**という意味になります。


【まとめ:よくある例で整理】

読み方計算結果なぜ?
−2²マイナス2の2乗−4累乗は2にだけ。マイナスは後から
(−2)²マイナス2全体の2乗4かっこ全体にがかかる
3の2乗9普通の2乗
−(3²)マイナス3の2乗−9マイナスは別扱い

【ポイントは“かっこの有無”で全然違う】

  • 指数(²)は直前の1つだけに作用する
  • かっこがあると、そのかっこ全体に指数がかかる

このルールを意識しておくだけで、指数のミスは激減します


【よくあるミスと防ぎ方】

❌ 「−2²も(−2)²も同じでしょ?」
→ ❌ 結果が真逆(−4と4)なので、試験で落とされる代表パターンです。

✅ 対策:「指数は直前にだけかかる!かっこがあったら全体にかかる!


【まとめ】

  • 累乗は「直前の1つのもの」だけに作用する
  • 直前がかっこなら、かっこ全体にかかる
  • 見た目は似ていても、「−2²」と「(−2)²」では答えが真逆になる
  • ミスを防ぐ最大のコツは、「かっこがあるかどうか」に着目すること!
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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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