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比例か反比例かを見分ける方法|「2倍になったときの変化」に注目せよ


目次

はじめに:「これって比例?反比例?」と聞かれたら

文章題や表の問題でよくあるのが、

「これって比例ですか?反比例ですか?」

という質問。でも、公式を丸暗記しているだけでは見分けがつきません。

関係を見抜くカギは「2倍にしたらどうなるか?」という視点です。


ポイント①:比例は「2倍なら2倍」になる関係

比例の特徴はとてもシンプルです:

  • xを2倍 → yも2倍
  • xを3倍 → yも3倍
  • つまり 「同じ倍率で増える」

この感覚を表や文章から見抜くには、たとえば次のように考えます。

xy
14
28
312

→ xが2倍、3倍になると、yも同じように2倍、3倍に。これは比例です。


ポイント②:反比例は「2倍なら1/2」になる関係

反比例はその逆です。

  • xを2倍 → yは1/2
  • xを3倍 → yは1/3
  • つまり 「片方が増えると、もう片方は減る」

たとえば:

xy
112
26
34

→ xが2倍、3倍になると、yは1/2、1/3に。これは反比例です。

この「変化の逆向き」が反比例の最大の特徴です。


ポイント③:「一定の割合 or 一定の積」で見極めよう

表の見方を整理すると:

  • 比例:y ÷ x がいつも同じ(一定の割合)
  • 反比例:x × y がいつも同じ(一定の積)

例として、どちらかわからない表が出てきたら:

  • y ÷ x をチェック → 同じなら比例
  • x × y をチェック → 同じなら反比例

**「変化の向き」+「計算での確認」**のセットで、生徒も自力で判断しやすくなります。


まとめ:見抜く力のカギは「2倍になったらどうなるか?」

比例・反比例を見分けるには、まず**「片方を2倍にしたらもう片方はどうなるか?」**を考えるのがいちばんの近道です。

  • 同じように2倍、3倍 → 比例
  • 逆に1/2、1/3 → 反比例

そしてそのあとで、「一定の割合(÷)」「一定の積(×)」という数式的チェックを行えば、確信を持って答えを出せます。


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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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