はじめに:「式が立てられない!」をなくすには?
比例・反比例の公式やグラフがわかっていても、文章題になると一気に手が止まる生徒は多いです。
その原因は、
「式をどうやって作ればいいかわからない」
「そもそも比例なのか反比例なのか判断できない」
という“関係の見抜き方”が身についていないから。
この記事では、文章題で「比例」「反比例」の関係を見抜き、式につなげるまでの流れを整理します。
ポイント①:「2倍にしたらどうなる?」を頭の中でシミュレーション
問題文を読んだら、まず考えるべきはこれです:
「片方を2倍にしたら、もう片方はどうなる?」
- 同じように2倍になる → 比例
- 半分になる → 反比例
このシンプルな判断軸が、どんな問題にも通用します。
たとえば:
ある人数で掃除をしたところ、かかった時間は〇〇分でした。
人数を増やすと、時間はどうなりますか?
→ 人数が増えると時間は減る → 反比例!
ポイント②:「単位量あたり」や「一定の積」が出てきたらヒント
文章題には、比例や反比例を示すヒントが隠されています。
- 「1個あたり〇〇円」「1時間あたり〇〇km」
→ 単位量あたり → 比例 - 「人数×時間」「長さ×幅=面積」
→ 積が一定 → 反比例
文中の言葉から関係性を読み取る練習を積ませることで、“式を作る感覚”が育っていきます。
ポイント③:式の立て方は「関係を=でつなぐ」だけ
関係を見抜いたら、あとはそれを式にすればOK。
- 比例なら:
y = ax
- 反比例なら:
y = a ÷ x
またはxy = a
大事なのは、「何と何が関係していて」「どんなふうに変わるか」を明確にしたうえで、それを**=(イコール)でつなぐ**という考え方です。
まとめ:文章題は「式を立てる」前に「関係を読む」練習から
比例・反比例の文章題を解けるようにするためには、いきなり式を立てようとせず、まずは**「この2つは比例関係?反比例関係?」と関係を見抜く訓練が必要**です。
そのうえで、「式にするならこうなるよね」と自然につなげることができれば、文章題のハードルは一気に下がります。
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