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数の文章題は「関係を2つ」拾って式にするだけ【連立方程式】


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導入:「文章が出てくるだけで混乱する…」

連立方程式の文章題に入ると、多くの生徒がこう言います:

  • 「日本語になった途端わからない」
  • 「xとyを置けって言われても、どう式を作るの?」
  • 「頭の中がごちゃごちゃしてくる」

でも心配はいりません。
数の文章題は「数を2つ置いて、関係を2つ作る」だけの問題です。
しかも、文章通りの順番で読めば式もそのまま作れます。


ポイント①:「〜は〜」がそのまま「=」になる

たとえば:

「AはBの2倍より1大きい」

これはそのまま:

A = 2B + 1

「は」がイコールになると知っていれば、
どこで=を使えばいいか迷わずに済みます。


ポイント②:「文章通りの順で式を作る」

式を立てるときにありがちなのが、「自分で順番を並べかえる」こと。
でも文章通りに読めば、その順番のまま式が立ちます。

「大きい数は、小さい数の2倍より1多い」
→ 大きい数 = 2 × 小さい数 + 1

このように、式を日本語の順に作るだけで自然な式になります。


例題と整理のしかた

【問題】2つの数の合計は10。
大きい数は、小さい数の2倍より1多い。
それぞれの数を求めなさい。


【1】文字を置く

x:小さい数  
y:大きい数

【2】式を立てる(文章通りに)

① x + y = 10  
② y = 2x + 1

【3】代入する前に係数を合わせる

②の「y = 2x + 1」はそのまま①に代入してOK:

①に②を代入 → x + (2x + 1) = 10  
→ 3x + 1 = 10
→ x = 3

これを②に代入→ y = 7

【4】答が出たら「確認までがセット」

①に代入して確認 → 3 + 7 = 10 → OK  
→ この単元だけは「確認すれば見直し不要」!

まとめ:文章題は「式を2つ作るゲーム」

  • 「〜は〜」が=になる
  • 文章通りの順で式を作る
  • xとyの関係を2つ拾って式にする
  • 答が出たら確認までセット

この4つを意識すれば、文章題もシンプルに見えてきます。

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この記事を書いた人

塾講師が伝える「中学数学の本質」
中学数学の「なぜそうなるのか?」を、現役塾講師の視点からわかりやすく解説。
計算ミスの原因、途中式の書き方、公式の意味など、つまずきやすいポイントを丁寧にほぐしていきます。

丸暗記ではなく「納得して前に進む」ことを大切に。
数式の意味が見えるようになる指導を目指しています。
このブログでは、

中1〜中3の各単元を段階的に解説
生徒がよく間違えるポイントを例に解説
塾現場での教え方や教材の紹介 など
現役指導者として日々の指導経験をもとに、学びやすさを第一に発信しています。

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