はじめに:「(3, 5)ってどっちが横?」問題
グラフを教えていると、よく出てくるのがこの疑問。
「(3, 5)って、3が横?それとも縦?」
数学に慣れた大人にとっては当たり前でも、生徒の多くは「順番の意味」がわからないまま覚えようとしてしまいます。
この記事では、「座標は住所」という考え方を通して、xとyの役割を直感的に伝える方法をご紹介します。
ポイント①:座標は「地図の住所」として覚えるのが早い
まず伝えたいのは、
座標 (x, y) は「横→縦」の順番で書く住所みたいなもの
ということです。
たとえば、家の住所を書くときも
- ○○県(=大きな分類)
- ○○市(=次の分類)
- ○○丁目○番地(=具体的な場所)
のように、「順番」がとても大切ですよね。
グラフでも、まず「横の場所(x)」を決めてから、「縦の高さ(y)」を決めることで、点の場所がピンポイントに決まります。
ポイント②:「横に3、縦に5」で点の場所が決まる
例として、(3, 5) という点をプロットする場合:
- 横軸(x軸)に沿って 右に3進む
- 縦軸(y軸)に沿って 上に5進む
- → そこが点 (3, 5) の場所!
これを実際に図に書いて見せると、「なるほど、横が先なんだ」と自然に理解できます。
📌 重要なのは、「x=横、y=縦」と先に意味づけしてから、順番を定着させること。
ポイント③:関数の式ともつながっている
比例の式
y = ax
でも、xを入れてyを出す、という順番です。
- 「xを決める → yが決まる」
- 「xに数字を入れる → yが結果として出てくる」
この順番が式にも座標にも一貫していることを教えると、グラフと式が頭の中でつながります。
まとめ:xとyの順番にはちゃんと意味がある!
座標の (x, y) は、「横の位置 → 縦の高さ」を意味するグラフ上の“住所”です。
ただ覚えるのではなく、「横を決めてから縦に進む」という流れを意識させることで、生徒がグラフに親しみやすくなります。
そして、この順番は関数の式の中にも自然につながっています。
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