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導入:「買い物の話なのに式が作れない…?」
代金の文章題は身近なようで、実は多くの生徒が苦手です:
- 「どれが文字になるのかわからない」
- 「単価と数量と代金がごちゃごちゃする」
- 「式を2つ作れと言われてもピンとこない」
でも実は、単位量 × 数量 = 代金の形に整理すればすべて同じです。
ポイント①:「単位量 × 数量 = 合計」が基本の形
まず、「単位量」とは1つあたりの数のことです。
- 1個あたりの値段(単価)
- 1人あたりの料金
- 1時間あたりの仕事量 など
たとえば:
ノートは1冊150円、ペンは1本100円。
ノートを a 冊、ペンを b 本買って、合計で550円。
このとき:
- ノート代:150 × a = 150a
- ペン代:100 × b = 100b
- 合計代金:150a + 100b = 550
すべての文章題は、この形に当てはめていくだけです。
ポイント②:「文章通りの順」で式を作る+「は」は=
「ノートとペンの代金の合計は550円」
→ 150a + 100b = 550
- 「は」は=になる
- 日本語の順でそのまま式にするだけでOK
ポイント③:買い物の条件が2つあれば、式も2つできる
文章題でよくある設定:
ノート3冊とペン2本で550円
ノート1冊とペン4本で400円のとき
ノートとペンのそれぞれの値段は?
このとき、以下のように文字を置きます:
a:ノート1冊の値段(円)
b:ペン1本の値段(円)
すると式はこうなります:
① 3a + 2b = 550
② 1a + 4b = 400
数量 × 単価 = 合計 の形が自然に作れます。
ポイント④:解が出たら必ず確認する(この単元は特別)
連立方程式で a と b を求めたら、
元の2つの式に代入して「本当に正しいか」確認しましょう。
確認さえできれば、この単元では見直しは不要です。
まとめ:代金の文章題は「構造」で見抜く
- 単位量とは「1つあたりの数」
- 単位量 × 数量 = 代金
- 「〜は〜」という文章の「は」→ =
- 条件が2つあれば式が2つ作れる
- 解が出たら2本とも確認して終わり
a・bを使って見やすくしながら、
「同じ型に当てはめる」という感覚を育てましょう。
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