目次
導入
図形の展開図を使った文章題では、「体積」や「面積」が文字を使って表されることがあります。
特に直方体の展開図をもとにして、辺の長さを文字で表すと、体積が二次式になることがあります。
この記事では、展開図から体積を文字式にして、二次方程式を作る方法を説明します。
例題:展開図と体積
ある長方形の紙があり、図のように切れ目を入れて折り曲げることで直方体の箱を作る。
このとき、できあがる箱の体積が最大になるようにしたい。

縦30cm、横20cmの長方形の紙から、四隅を正方形に切り取り、切り取る1辺の長さをx cmとする。
→ 高さ:x cm
→ 底面の縦:30 − 2x
→ 底面の横:20 − 2x
よって体積は:
V = x(30 − 2x)(20 − 2x)
この式を展開・整理すれば、二次方程式として扱える!
ポイント
- 展開図から「高さ」「底面の縦」「底面の横」を文字で表す
- 体積の公式:高さ × 底面の縦 × 底面の横
- 文字式のまま式を展開し、整理することで二次方程式になる
練習問題
問題1:
縦24cm、横16cmの長方形の紙から、四隅を正方形に切り取って箱を作る。
切り取る正方形の1辺をx cmとしたとき、できあがる箱の体積が400 cm³になるようなxの値を求めよ。
問題2:
縦20cm、横18cmの紙を使い、同様に切って箱を作るとき、体積が最大になるxの値を求めよ。
まとめ
- 展開図の問題では「切り取った部分の大きさ=x」で式を立てる
- 体積の式は高さ×縦×横 → すべて文字式で表すと二次式に
- 整理してから方程式を立て、条件に合うxを求めよう
コメント