目次
導入
式の展開では、「(a+3)²」のように同じかっこが2つある場合に、公式を使うとすばやく展開できます。
しかし、公式を暗記するだけでは意味がありません。
この記事では、まず「分配法則」だけを使って (a+3)² を丁寧に展開し、その後で公式として整理する流れを紹介します。
例題: (a+3)² を展開してみよう
まずは (a+3)(a+3) と書き換えて、分配法則で1つずつかけ算していきます。
(a+3)²
= (a+3)(a+3)
= a(a+3) + 3(a+3)
= a² + 3a + 3a + 9
= a² + 6a + 9
→ このように、「分配法則」だけで展開は可能です!
公式としてまとめると
どんな文字でも、次の形なら同じように展開できます:
(a+b)² = a² + 2ab + b²
※ b が負の数でも同じように使えます。
→ 今回の a+3 の場合:a² + 2×a×3 + 3² = a² + 6a + 9
ポイント
- まずは (a+3)(a+3) と書き直して展開する
- 「前×前」「前×後」「後×前」「後×後」の4つの項をすべて書く
- 中の2項(3a と 3a)は必ず同じなので、まとめて 2×a×3 に!
練習問題
問題1:
(b+4)² を展開せよ。
問題2:
(x−5)² を展開せよ。
問題3:
(c+2)(c+2) を分配法則のみで展開せよ。
まとめ
- (a+3)² も、分配法則だけで展開できる
- 公式は「4つの項のまとめ」として覚えると納得できる
- 符号ミスに注意して、ていねいに整理しよう!
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