目次
導入
因数分解においてよく登場するのが「a²−b²=(a−b)(a+b)」の公式、いわゆる差の2乗の公式です。
平方の引き算が見えたら、すぐにこの形を思い出しましょう。
例題①:(a−8)²−49 を因数分解せよ
ステップ①:49 を 7² と見抜く
(a−8)²−49 = (a−8)²−7²
ステップ②:差の2乗の公式に当てはめる
= {(a−8)−7}{(a−8)+7}
= (a−15)(a−1)
例題②:(x+5)²−(y−8)² を因数分解せよ
ステップ①:これはそのまま差の2乗!
差の2乗の公式:a²−b²=(a−b)(a+b)
ステップ②:公式にあてはめる
= {(x+5)−(y−8)}{(x+5)+(y−8)}
= (x+5−y+8)(x+5+y−8)
= (x−y+13)(x+y−3)
まとめ
- 2乗の差を見抜けたら一瞬で因数分解できる
- 数だけでなく、式がまるごと2乗されていても使える
- 符号の処理を丁寧に(特に「−(y−8)」のような部分)
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