目次
導入
ここからは「移項」と「割り算」の両方を使う方程式に入ります。
例えば 2x−3=11
のような式では、
- まず「−3」を移項し
- 次に「2x=◯」を割り算する
という2段階の処理が必要になります。
この記事では、その流れを意味を持って理解させる教え方を紹介します。
まずは「x を1人にする」がゴールであることを確認
● 教えるポイント
方程式の目的はいつでも同じです。
「x を1人にする」→ x=◯ の形にすること。
そのために邪魔なものをどんどん取り除いていく、という感覚を大切にします。
ステップ①:−3を移項して符号を変える
2x−3 = 11
2x = 11+3
2x = 14
- このとき「−3 を消したいから、+3 をする」と説明すると◎
- 符号が変わるのは“反対の操作”をしているからという前回までの流れも復習させると自然です。
ステップ②:「2x=14」を割って x を出す
2x = 14
x = 14 ÷ 2
x = 7
- 割り算は「かけられている数で割る」だけ
- この部分は前回(3x=12)と同じ構造だと気づかせる
解き方の流れを文章で整理させよう
● 指導例:「式の意味を読みながら解かせる」
- 「2x−3=11 はどう読む?」
→「2x から 3 を引いたら 11」 - 「まず何をすればいい?」
→「−3 を移項して+3」 - 「2x=14 になったら?」
→「x を出すには 14 ÷ 2」
こうした読み取りと言語化を毎回繰り返すことで、**“自力で思考できる力”**を育てられます。
よくあるミスとその対策
● ミス例
- −3 の移項で符号を変え忘れる
- 2x=14 をそのまま「x=14」としてしまう(割り忘れ)
● 対策法
- 式変形ごとに「何をしてるのか」を口に出させる
- 「x を1人にすることが目的だよね?」と何度も立ち返らせる
まとめ
- 2x−3=11 のような式は、「移項 → 割り算」の2ステップで解く
- それぞれの操作が何のためかを言語化させながら進める
- どんな式でも「x を1人にする」がゴールであることを忘れさせない
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