目次
導入
これまで、方程式の目的は「x を1人にして x=◯ の形にすること」と教えてきました。
でも、x を左辺にそろえようとして逆にややこしくなる生徒も多いはず。
この記事では、基本の練習とあわせて、**「x をわざわざ左に移す必要はない」**という大事な考え方を紹介します。
練習①:基本の移項・割り算を確認
2x−3 = 7
2x = 7+3
2x = 10
x = 10 ÷ 2
x = 5
−4x = −20
x = −20 ÷ (−4)
x = 5
● ポイント:「かけ算の逆は割り算」「符号の変化に注意」など、ここまでの定着を意識。
練習②:右辺に文字が残ってもそのままでOK
● 例題
3 = x+2
● 教え方の工夫
ここでありがちな誤解:
「x が右にあるといけない気がして、無理やり左に持っていこうとしてしまう」
でも、実際に左辺と右辺を入れ替えると…
3 = x+2
3−2 = x
1 = x
→ このままでもOK。でも x=1 にしたくて“左右を入れ替える”生徒も多い
● ミスしやすいパターン
3 = x+2
−x = 2−3
x = -1x = 1
→ ❌ 無理に左辺に文字を持ってきて、「−x」になってから両辺に−1をかける…
これは手間もミスも増えるだけ。
教えるべき判断基準
「文字を左に持ってきたくなる気持ちはOK。でも、それでマイナスxになるくらいなら、右に置いたまま解いたほうが絶対にスムーズ!」
実際のオススメ解き方(右にxのまま)
3 = x+2
3−2 = x
1 = x
x = 1(最後に左右を入れ替えてもOK)
● ポイント:「x=1」の形にして終わるのは確かに見やすいが、そのために遠回りする必要はないと明確に伝える。
まとめ
- 方程式では「x=◯」の形がゴールだけど、それにこだわりすぎて遠回りするのは逆効果
- 右に文字が残るのは全く問題なし。むしろその方が速くて確実なこともある
- 見た目より意味。「x を1人にする」ことが本当の目的だと伝えるのがコツ
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