目次
導入
方程式って何?と聞かれたとき、「xが入ってる式だよ」と答えていませんか?
でも実は、“式”と“方程式”の違いは「=があるかどうか」だけです。
この区別をあいまいにしたまま進めると、生徒は途中で混乱してしまいます。
この記事では、「=」の意味を軸にして、式と方程式の違いをどう教えるかを解説します。
「式」と「方程式」の違いは=の有無だけ
● 教えるべきポイント
- 「式」は、数や文字を使った計算のまとまり(例:4+5、3x−2)
- 「方程式」は、「=」が入っていて、左右が等しいことを示す式(例:x+4=10)
- 見た目が似ていても、「=」があるかないかで分類することをはっきりさせる
● よくある誤解と注意点
- 「文字があると方程式」→ ❌ 文字があっても=がなければただの式
- 「xが入ってる式が方程式」→ ❌ x+4 だけでは不十分
「=」は“結果”ではなく“関係”を表す記号
● 小学生との最大の違い
- 小学生では「4+5=9」のように=を「計算の結果」として習ってきた
- 中学では、「=」は左右が等しいことを示す関係の記号
● 教え方のコツ
- 「4+5=9」と「9=4+5」もどちらも正しいと確認させる
- 「=の前後を入れ替えても意味は同じ」と気づかせる
- 方程式の「x+3=7」を「3を足すと7になる」「7から3を引けばxが出る」と読ませる練習をさせる
おすすめの導入ワーク・問いかけ
● 問題例:これは方程式?それとも式?
生徒に○×で答えさせる形式にすると効果的です。
- ① x+4=10 → 方程式
- ② 3x−2 → 式
- ③ 9−2=7 → 方程式(文字なしでもOK)
- ④ x²+2x → 式
● 質問例:「=って何の記号だと思う?」
- 「=は答えのマークだと思ってた!」という反応を引き出すことが目的
- そのあとに「=は“等しい”という意味で、どっちが前でも同じ」と伝えると効果的
まとめ
- 方程式==がある式。文字があるかどうかは関係ない
- =は“答え”ではなく“関係”を表す記号
- 小学生の思い込みをほぐしてから方程式に入ると、あとが楽になる
「=の意味」を最初に整理しておくことで、今後出てくる移項・代入・確認すべてが自然につながります。
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